Xiaomi端末のROM焼きとは?メリット・デメリット解説
ROMとは
Read Only Memory(読み取り専用メモリ)の略で、スマートフォンなどのデバイスにおいて、基本的なソフトウェアが格納される部分を指します。
ROMの種類比較
スマートフォンやタブレットで使用されるROMは大きく分けて3種類あります。
CN(中国版)
中国向けのROMで、主に中国市場向けの特定のアプリや機能がプレインストールされています。
中国の政策により、Google PlayストアやGoogleの他のアプリは含まれていません。
言語も中国語また英語しか使えない場合が多いです。
中国版にもGoogle関連のアプリやサービスを導入することはできますが、通知がこなかったり安定しない場合があります。
Global(グローバル版)
全世界向けに設計されたROMで、多くの言語と地域をサポートしています。
これにはGoogle PlayストアとGoogleのアプリが含まれています。
EU(ヨーロッパ版)
ヨーロッパ市場向けに設計されたROMです。
グローバル版と同様にGoogle PlayストアとGoogleのアプリが含まれています。
基本的には、グローバル版もグローバル版も大きな差はありません。
どちらも、Google関連のサービスや多言語向けに設計されたバージョンという認識で問題ないと思います!
ROM焼きとは?
購入時のROMとは異なるROMを上書きすることを示します。
CN版に、Global版を焼く!等に使用されます。
Global版を焼くことによってGoogleサービスの最適化、多言語化(日本語にも対応)させることができます!
ROMを焼く流れ
ROMを焼く流れは大きく以下の二つになります。
ブートローダーのアンロック
ブートローダーとは?
ブートローダーとは、デバイスが起動するときに動作するプログラムで、ROMをロードする役割を果たします。
通常はデバイスメーカーによりロックされていて、そのままではユーザーが自由にOSを書き換えることはできないので、その解除が必要です。
ロックの解除方法
Xiaomiのアカウントから対象端末のロック解除申請することによって、解除することができます。(申請してから解除されるまでに1週間程度かかります。。)
詳しい解除方法は下記をご参照ください。
ROMのダウンロード&インストール
ROM配布サイトから対象ROMをダウンロードし、端末にインストールさせます。
方法はこちらの記事がわかりやすいです。
まさかのXiaomi 14 ultraの日本版が発売されました!
ROM焼きが面倒臭い方はチェックしてみてください。
メリット&デメリット
CN版→Global版(EU版)を焼くメリットデメリットを紹介します。
メリット
価格を安く抑えることができる
CN版の端末は基本的に他のバージョンより価格が安く設定されています。
購入時はCN版の価格、利用時はGlobal版として扱うことができます。
CN版の価格 | Global版の価格 |
---|---|
11万円(12GB/256GB) | 約15万円(12GB/256GB) |
約4万ほどお得になります!
CN版の購入は、Aliexpressや京東のショップで購入することができます。
過去記事をご参照ください
グローバル,EU版で対応していないbandに対応できる
CN版のみ対応しているbandがあります。
通信方式 | CN版のBand | Global版のBand |
---|---|---|
4G | b1/b2/b3/b4/b5/b7/b8/b12/b17/b19/b20/b26/b28/b34/b38/b40/b41 | b1/b2/b3/b4/b5/b7/b8 /b12/b17/b20/b28/b32/b66 |
5G | n1/n3/n28/n41/n77/n78/n79 | n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n77/n78/n79 |
band対応状況 | docomo,au,softbankすべてのbandに対応 | band19:非対応(docomo) band26:非対応(au) |
au,docomoをお使いの方はCN版の端末のほうがよさそうですね!
デメリット
文鎮化(故障)する可能性がある
操作を誤ったり、元のバージョンと違うROMを焼いた後にロックし直した場合、故障します。
保証も受けられなくなります。
慎重に操作しましょう。
GooglePayタッチのタッチ決済が利用できなくなる
ブートローダーアンロックした端末はGooglePayタッチのタッチ決済が利用できなくなります。
こちらは、端末をルート化し、SafetyNetをパスするMagiskを当てる必要があります。
まとめ
グローバルROMの使用は、ユーザーが自分の地域や言語に合わせてデバイスをカスタマイズできるというメリットがあります!
しかし、保証の問題やGoogle Payの使用制限など、いくつかのデメリットも考慮する必要があります。
利用環境に合わせてROM焼きにチャレンジしてみましょう!